クレディ・スイスは最新リポートで、半導体製造装置の世界的大手のASMパシフィック(
00522)の投資判断をこれまでの「中立」から「アウトパフォーム」に引き上げた。目標株価も69.00HKドルから118.00HKドルへ上方修正した。『経済通』が10日伝えた。
クレディ・スイスは投資判断などの引き上げの理由として、(1)中核事業のEPS成長率が28%と好調であること、(2)1株当たり配当(DPS)が年間39%と高水準であること、(3)深セン市場と香港市場の相互取引による恩恵を今後受けられる可能性があること――を挙げた。
クレディ・スイスはまた、2016−18年の期間は設備更新による需要増の恩恵が受けられると指摘。同期間におけるカメラの画像センサーの年間増収率を64%と見込んでいるほか、iPhone8の開発で表面実装技術(SMT)設備の交換需要が高まるとの見方を示した。ICパッケージング用設備も10%の増収率を達成するとしている。
一方、HSBCも半導体製造装置に対する需要が回復傾向にあるとしてASMパシフィックの投資判断を「買い」に維持した上で、目標株価をこれまでの87.00HKドルから108.00HKドルへ引き上げた。
ASMパシフィックの10日終値は、前日比1.21%高の96.10HKドル。