8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.44%高の3166.98ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3864億5900万元。
上海総合指数は反落して始まると、中盤にかけてマイナス圏での値動きが続いた。前日発表された1月末の外貨準備高が6年ぶりの低水準になったことで資金流出加速への警戒感が高まり相場を圧迫。ただ、終盤に切り返すと大引けにかけて上げ幅を広げ、結局、1月9日以来、1カ月ぶりの高値を付けて終えた。セクター別では午前売られていた金融、自動車、不動産などが買い戻された一方、石油が引き続きさえなかった。
A株市場では、前場に軟調に推移していた中国工商銀行(
601398)、海通証券(
600837)など銀行や証券の優良株に、後場入り後、値ごろ感からの買い戻しが入り、相場の上げを主導。広州汽車集団(
601238)など自動車株や保利房地産集団(
600048)など不動産株の多くも後場、上昇に転じた。一方、原油相場の連日の軟調を嫌気し、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がそろって続落し、相場の重しとなった。中国平安保険(
601318)、中国太平洋保険(
601601)など保険株の一角も下落。
上海B株指数は0.32%高の338.70ポイント、深センB株指数は0.26%高の1102.54ポイントと、ともに3日続伸した。