洛陽ガラス(
01108)は7日大引け後、実質的な筆頭株主である中国建材集団有限公司から太陽光パネル事業を譲り受ける資産再編計画を発表した。同事業を手掛ける中建材(合肥)新能源有限公司(合肥新能源)および中国建材桐城新能源材料有限公司(桐城新能源)の全株式と中建材(宣興)新能源有限公司(宣興新能源)株75%を、中国建材集団の子会社や関連会社などから取得する。取得額は計8億3600万元で、代価として洛陽ガラスA株(
600876)を発行して割り当てる。計画実施には臨時株主総会で株主(中国建材集団や共同保有者を除く)の承認を得るほか、中国当局の認可が必要となる。
割当株式数は3600万株(増資後発行済み株式の6.34%)の見込み。割当実施後、中国建材集団が傘下の中国洛陽浮法玻璃集団有限責任公司などを通じて保有する洛陽ガラスA株は2億300万株(同36.16%)に拡大する。
1株当たり予定割当価格は23.45元(約26.50HKドル)で、6日のH株終値5.33HKドルに対し397.19%のプレミアム付き水準に相当する。2016年9月7日(A株取引停止の前営業日)のA株終値25.61元に対しては8.43%のディスカウント水準となる。なお、A株は2016年9月8日から取引を停止中。資産再編計画について上海証券取引所から照会を受ける可能性があるため、当面は引き続き取引を停止する。
洛陽ガラスはさらに、第三者割当増資で最大5億7300万元を調達する計画も明らかにした。資産再編とA株割当の完了が実施の前提となる。中国建材集団を含む最大10者の投資家に新たに発行するA株を1株23.45元で割り当てる。発行数は約2400万株の見通しで、うち10%を中国建材集団が引き受けることで合意した。調達資金のうち4億5000万元を合肥新能源のガラス板材料生産ライン、1億元を桐城新能源の太陽光ガラス部材加工プロジェクトに投じる。
洛陽ガラスH株の株価は日本時間午前11時57分現在、前日比6.39%高の5.66HKドルで推移している。