2017-02-06 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】買い先行か、10日移動平均が下値支持 欧米株高を好感
週明け6日の香港市場は買いが先行か。前週末のハンセン指数は4日続落し、下値支持線とみなされている10日移動平均(3日大引け時点で23120.04ポイント)に迫る水準で引けただけに、買い戻しが相場を押し上げると予想する。3日の欧米株式相場の上昇も投資家心理を支えるだろう。NY市場ではトランプ米大統領が金融規制の見直しを指示する大統領令に署名したことで金融株が買われ、ダウ平均は5営業日ぶりに節目の20000米ドルを回復した。同日発表の米1月雇用統計で平均時給伸び率が市場予想を下回ったことから、3月の米利上げ観測が後退して株式市場に資金が流入しやすい地合いが続きそうだ。
ただ、中国の金融引き締めに対する警戒感が強まれば、不動産セクターなどに売りが出て相場の重荷となろう。中国人民銀行が3日の公開市場操作(オペ)でリバースレポ金利を引き上げたほか、常備貸出制度(SLF)金利も引き上げたことで、市場ではSLF金利を上限とする「金利のコリドー(回廊)」が押し上げられるとの観測が広がっている。なお、3日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型金融株のHSBC(
00005)、中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)や中国携帯通信最大手のチャイナ・モバイル(
00941)が香港終値を上回った半面、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)や香港公益株の電能実業(
00006)が下回って引けた。