3日のNY株式相場は上昇。規制緩和を好感した金融株のほか幅広い銘柄が上昇。S&P500の11業種は小幅に下落した一般消費財を除く10業種が上昇した。予想を上回る非農業部門雇用者数の増加も好感された。ダウ平均は186.55米ドル高(+0.94%)の20071.46米ドルで終了し、5営業日ぶりに20000米ドルを回復した。S&P500は0.73%高と3日続伸し、ナスダック総合が0.54%高と反発し、史上最高値を更新した。週間ではダウ平均が0.11%安と小幅に反落し、S&P500とナスダック総合はそれぞれ0.12%高、0.11%高と小幅に2週続伸となった。
大手金融が大幅高となった。トランプ大統領が、オバマ政権時代に金融規制改革法(ドット・フランク法)のもとで強化した規制を抜本的に見直す大統領令に署名。モルガン・スタンレー(+5.46%)、ゴールドマン・サックス(+4.57%)、シティグループ(+3.18%)、JPモルガン・チェース(+3.06%)などが軒並み上昇。S&P500の金融株指数は1.99%高となり11業種中値上がり率トップとなった。注目された米1月雇用統計では非農業部門雇用者数が+22.7万人と予想の+17.5万を大きく上回った。ただ、平均時給は前月比+0.1%と予想の+0.3%を下回ったことで、追加利上げの意識が相場の重しとならない程度のほどよい強さとなった。個別では買収観測が流れた百貨店のメーシーズが6.41%高となった一方、決算が嫌気されたヘインズブランズが16.42%安、チポトレ・メキシカン・グリルが4.54%安となり一般消費財指数の重しとなった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 19964.21 20081.48 19964.21 20071.46 186.55 0.94
S&P500 2288.54 2298.31 2287.88 2297.42 16.57 0.73
NASDAQ 5650.73 5666.84 5647.58 5666.77 30.57 0.54
CME225先物 19055.00 19095.00 18805.00 19050.00 110.00 0.58
FT100 7140.75 7202.37 7133.63 7188.30 47.55 0.67
DAX 11636.23 11696.94 11627.98 11651.49 23.54 0.20
為替(ドル/円) 112.80 113.45 112.32 112.61 -0.19 -0.17
WTI先物 53.68 54.22 53.40 53.83 0.29 0.54
金(Gold)先物 1217.80 1223.20 1208.30 1220.80 1.40 0.12
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。