3日の香港市場は米株安の流れを受け売り先行で始まるか。前日の米株式市場でダウ平均は反落。1月の米雇用統計の発表を控え、様子見姿勢が強まった。このほか、市場ではトランプ米大統領による通商政策と外交を巡る不透明感が広がっており、香港市場でも投資家が運用リスクを回避する姿勢を強める可能性がある。
一方、下値は堅く推移しそうだ。ハンセン指数は旧正月連休を挟んで前日まで3営業日続落した後とあって、優良銘柄を中心に安値拾いの買いが入り、相場を下支えすると予想する。ただ、きょう休場明けで取引を再開する本土市場の動向次第では相場のボラティリティが高まる可能性もある。
なお、2日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。保険株のAIAグループ(
01299)、中国IT大手のテンセント(
00700)、石油大手のペトロチャイナ(
00857)、携帯通信最大手チャイナ・モバイル(
00941)などが香港終値を上回った。半面、国際金融大手のHSBC(
00005)、中国4大商業銀行の中国工商銀行(
01398)、中国保険大手の中国人寿保険(
02628)は下回って引けた。