中国銀行(
03988/
601988)と三井住友銀行は、英国の欧州連合(EU)離脱への準備として、アイルランドへの一部業務移転を念頭に同国の中央銀行と複数回にわたり協議を行った。アイルランド『インディペンデント』電子版が29日伝えた。
ロンドンの金融街シティーに拠点を置くアジアと米国の銀行や投資会社など10社以上が既に業務移転に向け協議を行っており、両行の動きはその一部。中国銀行はアイルランドの首都ダブリンに航空機リース事業の拠点を置き、同国の航空業界で一定の存在感を有している。
アイルランド政府は最近、アジア・インフラ投資銀行(AIIB)の加盟申請を行った。英国のEU離脱を好機としてとらえ、公用語が英語であることやEUの法律を適用していることなどをアピールし、アジア地域の企業誘致を精力的に展開している。