2017-01-31 |
中国/業界動向/証券 |
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A株ロックアップ解除が高水準 2月は2800億元
中国の市場情報サイト『中金網』は29日、時価総額2831億8000万元に上るA株のロックアップが今年2月に解除されると伝えた。A株市場ではロックアップ解除規模が昨年11月、12月、今年1月にそれぞれ2421億3000万元、3252億3000万元、2444億元と高水準が続く。2月の解除規模は前月を小幅に上回り、解禁日は春節後の取引初日に当たる3日(解除規模は1033億1000万元)と13日(785億6000万元)に集中している。
2月のロックアップ解除の市場別内訳は、メインボードが57.8%、創業板が15.1%。新規株式公開(IPO)に際して設定されたロックアップが1940億3000万元と、全体の68.5%を占める。IPOの解除分については、規模は大きいものの、相場全体にかかる下押し圧力は限定的との見方が強い。仏山市海天調味食品(
603288)(解除規模は756億9000万元)や陝西煤業(
601225)(同386億4000万元)など5銘柄に集中しているためだ。
一方で増資の解除分時価総額はおよそ800億元にとどまるが、現在株価が割当価格を上回る銘柄が多く、機関投資家が利益確定のため放出する公算が大きいとみられている。『中金網』が注意すべき銘柄として西南証券(
600369)などを挙げた。セクター別では、食品・飲料、採掘業、コンピューター、医薬・バイオ、農林水産業の増資分ロックアップ解除が目立つ。