26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日続伸。前場終値は前日比0.31%高の3159.17ポイントだった。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2698億9300万元と、前日からさらに4.7%減少。春節(旧正月)休暇のため、本土市場はあす1月27日から2月2日まで休場となる。
上海総合指数は小安く寄り付いたが、その後はおおむねプラス圏で推移した。前日のNY市場でダウ平均が史上初めて2万米ドルの大台に乗せるなど、良好な外部環境を受けて投資家心理が改善。一方、中国国家統計局が午前中に発表した2016年12月工業企業利益の伸び率が前月から大幅に低下したことから、中国経済の減速に対する懸念が改めて意識され、前引け前にはわずかながら前日終値を下回る場面もあった。ただ、下値の堅さを確認すると、後場には指数がやや持ち直し、きょうの高値圏で取引を終えた。春節の長期休みを前に手控えムードが濃厚で、商いの薄い状況が続いた。
個別銘柄では、中国建設銀行(
601939)、中国銀行(
601988)など銀行株がそろって上昇し、指数を押し上げた。国泰君安証券(
601211)、中信証券(
600030)など証券株も堅調。2016年12月本決算の黒字転換見通しを発表した鉄鋼メーカーの内蒙古包鋼鋼聯(
600010)が買われた。非鉄金属の江西銅業(
600362)がストップ高。半面、前日に高かった中国鉄建(
601186)、中国中鉄(
601390)が反落。2016年12月の大幅減益見通しを嫌気して通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)が安い。石油株のペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)は続落した。
上海B株指数は0.04%安の338.51ポイントと5営業日ぶりに反落。深センB株指数は横ばいの1114.49ポイントだった。