2017-01-25 |
香港/企業動向/金融 |
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HSBC、EU離脱で英国事業を大幅刷新へ
HSBC(
00005)は24日、経費削減に向け年内に英国の117支店を閉鎖し、380人分の雇用を削減する計画を発表した。IT関連の200人分の雇用は人件費の安いインドや中国、ポーランドなどに移転する。同行は事業再編の一環として既に年内に55支店を閉鎖する計画を明らかにしていたが、今回、さらに62支店の閉鎖を追加した。2017年末の支店数は前年末の965から625に減少する見通し。現地の複数のメディアが24日伝えた。
HSBCは、この5年間で支店に直接訪れる顧客数が40%ほど減少しており、顧客の90%以上は電話やインターネットを通じて取引していると指摘。また、現金引き出しの97%はATMを使って実施されているとした。この状況を踏まえ、携帯端末やインターネットによるサービスを拡充するため、デジタルチャンネルの強化に向け全世界で10億米ドルを拠出する計画だ。顧客は英国内の1万1600カ所の郵便局で日々の取引が引き続き可能として、今回の支店閉鎖による影響は少ないと説明している。
HSBCの株価は日本時間午後0時6分現在、前日比0.85%高の65.10HKドルで推移している。