週明け23日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅ながら3営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.06%高の22898.96ポイントだった。H株指数は0.23%高の9737.84ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で329億3000万HKドル。
ハンセン指数は自律反発狙いの買いが先行し、前場中盤は前週末に割り込んでいた心理的節目の23000ポイントを上回る水準で推移した。ただ、前引けにかけて急速に上げ幅を縮め、結局は下値抵抗として意識された10日移動平均(前引け時点で22893.88ポイント)をかろうじて上回る水準で引けた。根強い米ドルの先高観を背景に、新興国から米国への資金還流に対する警戒感が広がった。前引け直前にはハンセン指数がマイナス圏に沈む場面もあった。
個別では、中国4大商業銀行の中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)がそろって買われ、相場を支えた。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)も上昇。米アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)、港湾大手の招商局港口(
00144)は反発した。半面、時価総額の大きいチャイナ・モバイル(
00941)、AIAグループ(
01299)が軟調。香港不動産関連の長江実業地産(
01113)、新世界発展(
00017)、太古A(
00019)が安い。