H形鋼の国内最大手、中国東方集団控股(
00581)は22日、第三者割当増資と筆頭株主による保有株の売り出しについて、引受幹事と合意したと発表した。増資と売り出しが完了すれば、同社の一般株主が保有する浮動株の比率が上場基準で定められた下限の25%に回復する見通し。
第三者割当増資で中国東方集団控股は複数の機関投資家などを対象に最大5億8600万株(増資後の発行済み株数の16.7%)を割り当てる。一方、筆頭株主が予定している売り出し株数は6400万株(同1.8%)。割当価格と売り出し価格は同じく1株につき1.3HKドルで、取引停止前の最終取引日の終値1.16HKドルを12.1%上回る水準。
浮動株比率が下限を割り込んだため、同社株は2014年4月29日から取引停止。香港証券取引所(
00388)は先ごろ、2017年1月27日までに浮動株比率を回復できなければ、同社株の上場を廃止する可能性があると通知。今回の増資と売り出しが完了した後、中国東方集団控股は香港証券取引所に株式の取引再開を申請する。