18日の香港株式市場でハンセン指数は大幅続伸。終値は前日比1.13%高の23098.26ポイントだった。H株指数は1.04%高の9802.86ポイント。メインボードの売買代金は概算で684億7100万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、あっさりと心理的節目の23000ポイントを上抜くと、さらに上げ幅を広げた。トランプ米次期大統領がメディア取材で米ドル高に警戒感を示したことを受け、主要通貨に対し米ドルが売られ、米国への資金還流懸念の後退と新興国市場への資金流入期待が香港市場の地合いを改善した。ただ、指数が昨年11月1日以来、約2カ月半ぶりに23100ポイントに乗せると、上値は重かった。高値警戒感に加え、欧米経済の先行き不透明感が強まる中、さらなる上値追いの動きは限られた。
ハンセン指数構成銘柄では、香港不動産株の長江実業地産(
01113)が大幅続伸。16日から2日連続の自社株買いが好感されている。香港銀行株の中銀香港(
02388)や、婦人靴チェーンの百麗国際(
01880)、港湾の招商局港口(
00144)も上昇が目立った。前日のNY市場でアップル株が逆行高した流れを引き継ぎ、音響部品メーカーの瑞声科技(
02018)が高い。証券会社による目標株価の引き上げも材料視されている。半面、事業見直しへの期待から前日まで続伸したキャセイ・パシフィック(
00293)が反落。同社はきょうの経営会議で新たな事業戦略を発表すると伝えられている。台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)も軟調。ハンセン指数を構成する50銘柄のうち、下落はこの2銘柄のみだった。
H株では、風力発電大手の龍源電力(
00916)が大幅続伸。広発証券(
01776)、海通証券(
06837)など証券株や中国鉄建(
01186)などインフラ建設株も高い。H株指数を構成する40銘柄は国薬控股(
01099)を除いてすべて上昇した。