18日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前日比1.14%高の23101.40ポイントだった。H株指数は1.16%高の9814.81ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で384億1200万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、あっさりと心理的節目の23000ポイントを上抜くと、さらに上げ幅を広げた。トランプ次期米大統領がメディア取材で米ドル高に警戒感を示したことを受け、主要通貨に対し米ドルが売られ、米国への資金還流懸念の後退と新興国市場への流入期待が香港市場の地合い改善につながっている。ただ、指数がザラ場で昨年11月1日以来、約2カ月半ぶりに23100ポイントに乗せると、上値は重かった。結局、同水準付近でもみ合いながら前場の取引を終えた。
個別では幅拾い銘柄に買いが入っている。HSBC(
00005)、中国建設銀行(
00939)、中銀香港(
02388)など銀行株がそろって堅調。前日のNY市場でアップル株が逆行高した流れを引き継ぎ、音響部品メーカーの瑞声科技(
02018)が大幅高。証券会社による目標株価の引き上げも材料視されている。このほか、香港不動産株の長江実業地産(
01113)や石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、婦人靴チェーンの百麗国際(
01880)の上昇が目立った。半面、乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)が続落。証券会社の弱気判断が引き続き嫌気されている。香港公益株の中電控股(
00002)も軟調。