17日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.44%高の22817.42ポイントだった。H株指数は0.23%高の9688.11ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で272億8900万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた。序盤は前日終値をわずかながら割り込む場面もあったが、下値の堅さが意識されると再び上げに転じ、きょうの高値圏でもみ合いながら前場の取引を終えた。前日のハンセン指数は9日以来、1週間ぶりの安値で引けただけに、買い戻しの動きが優勢。国際通貨基金(IMF)が16日、中国の2017年経済成長率見通しを0.3ポイント引き上げ、6.5%に上方修正したことが安心感につながった。また、17日開幕するダボス会議に初参加する習近平国家主席の演説を控え、ポジティブサプライズへの期待も買いを支えたもよう。
個別では、欧州金融大手のHSBC(
00005)が反発。ほかの時価総額上位のチャイナ・モバイル(
00941)、テンセント(
00700)、AIAグループ(
01299)もそろって買われ、相場を押し上げた。原油安を背景に下げていた石油株のシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)が買い戻された。あすの経営会議で新たな事業戦略を発表すると報じられているキャセイ・パシフィック(
00293)が大幅続伸。半面、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)が続落。豪エネルギー・インフラ大手DUETの共同買収を手掛かりに前日に買われた長江インフラ(
01038)が反落した。中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)など本土系不動産も逆行安。