香港上海ホテルズ(
00045)は13日大引け後、ミャンマー最大都市ヤンゴンでホテルを開発する計画がミャンマー投資委員会に承認されたと発表した。計画実施に向けた主要条件の一つが満たされたことになる。同社は他の条件が満たされるよう、関係各方面と協力していくと表明した。
同計画はシンガポール上場企業のヨマ・ストラテジック・ホールディングス(YSH)などとの共同事業で、2014年1月に発表した。旧ビルマ・レールウェイ・カンパニー本社ビルを再開発して高級ホテル「ザ・ペニンシュラ・ヤンゴン」を建設する。事業会社は香港上海ホテルズの全額出資子会社であるペニンシュラ・インターナショナル・インベストメント・ホールディングス(PIIHL)が70%、YSHが24%、YSH関連会社のファースト・ミャンマー・インベストメント(FMI)が6%出資して設立。ホテルの運営管理は香港上海ホテルズの全額出資子会社に委託することで合意している。PIIHLの投資総額は9000万米ドルを見込む。
香港上海ホテルズは計画発表に際し、ミャンマーの不動産開発で豊富な実績を持つYSHと組むことで、ミャンマーのビジネス中心に参入する貴重な機会が得られるとしていた。しかし、計画実施の条件であるミャンマー当局の認可などが遅れ、全ての条件がそろう期限を当初の2015年3月末から数度にわたり先延ばしにしている。
香港上海ホテルズの株価は日本時間午後4時15分現在、前営業日比0.12%安の8.63HKドルで推移している。