週明け16日前場の香港株式市場でハンセン指数は反落。前場終値は前営業日比1.03%安の22700.90ポイントだった。H株指数は1.45%安の9645.71ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で310億5600万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付き、次第に下げ幅を拡大。英メディアが、メイ首相が17日の演説で欧州連合(EU)単一市場からの撤退を表明すると伝え、同国が経済的な打撃を伴う強硬離脱(ハードブレクジット)へ進むとの観測が市場で浮上。リスク回避の売りが幅広いセクターに広がった。重慶市が14日付で住宅購入制限措置を強化したことも、関連銘柄の売り材料となった。
個別では、時価総額が大きいテンセント(
00700)やHSBC(
00005)、中国建設銀行(
00939)が下落。不動産銘柄の中国海外発展(
00688)や長江実業地産(
01113)が総じて売られた。前週末に高かった中国人寿保険(
02628)、ペトロチャイナ(
00857)、中国蒙牛乳業(
02319)は大きく反落した。半面、長江実業地産と共同で豪エネルギー・インフラ大手DUETを買収すると朝方発表した電能実業(
00006)と長江インフラ(
01038)が逆行高を演じている。キャセイ・パシフィック(
00293)は原油先物反落に伴う燃料コスト低下を見込む買いが入った。