13日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.45%高の22932.47ポイントだった。H株指数は0.71%高の9792.44ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で313億500万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、前場はプラス圏でもみ合う展開。トランプ次期米大統領が記者会見で経済政策に触れていなかったことへの失望感から為替市場で米ドル売りが強まり、人民元相場がドル安/元高に振れたことが香港市場の地合い改善につながった。前日に発表された中国本土の2016年12月人民元建て貸付残高増加額が予想を大幅に上回ったことも好感されている。ただ、高値警戒感に加え週末要因も加わり、上値は限られた。午前中に発表された中国の12月貿易統計は、米ドル建てで輸出が予想を下回る一方、輸入は予想を上振れたが、相場への影響は限定的だった。
個別では、原油相場の上昇を受けて石油メジャーのCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)が買われ、相場の上昇を主導。前日に安かったIT大手のテンセント(
00700)が反発した。主要株主による株式譲渡を発表し、本日から取引を再開した不動産大手の万科企業(
02202)が6%近い上昇。2016年12月本決算の増益見通しを発表した自動車の長城汽車(
02333)も値を上げた。半面、長江実業地産(
01113)や長江インフラ(
01038)など香港の長江系銘柄が軟調。婦人靴チェーンの百麗国際(
01880)、港湾の招商局港口(
00144)も逆行安を演じた。