中国の不動産最大手、万科企業(
02202)は12日大引け後、2位株主の華潤股フン有限公司が保有しているA株(
000002)16億9000万株(発行済み株式の15.31%)を全て深セン市政府傘下の地下鉄会社、深セン市地鉄集団有限公司(地鉄集団)に譲渡することで合意したと発表した。譲渡額は371億7100万元、1株当たり価格は22.00元。譲渡手続きは3月末までに完了する見通し。
万科企業は昨年6月、地鉄集団に新株を割り当て、対価として地鉄集団から深セン地鉄前海国際発展有限公司の全株式を取得することで合意していた。合意が実施されれば、地鉄集団は万科企業株式の20.65%を保有する筆頭株主となる見込みだった。ただ、現在の実質筆頭株主である宝能集団や華潤が計画に反対を表明。万科企業は大株主2社の同意を取り付けられなかったとして、昨年12月に合意の破棄を発表していた。
万科企業は12日から株式取引を停止していたが、13日の現地時間午前9時に取引を再開する。