12日のNY株式相場は反落。翌日からの金融機関の決算発表を控え様子見姿勢が強まったほか、前日のトランプ次期米大統領の会見で政策の不透明感が強まったことも相場の重しとなった。金融株が下落を主導しダウ平均は午前中に一時184米ドル安まで下落。ただ、その後は下落幅を縮小し、63.28米ドル安(-0.32%)と小幅に反落して終了。S&P500も0.21%安と反落し、ナスダック総合は0.29%安と8日ぶりの反落となった。
トランプ・ラリーで最も上昇した金融株が下落した。S&P500の金融指数は大統領選後に18.0%高となりS&P500(+6.3%)を大きくアウトパフォームしたが、翌日にバンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴなどの決算発表を控え、0.74%安と11業種中下落率トップとなった。シンシナティ・ファイナンシャルが6.65%安、PNCファイナンシャルサービシズが2.80%安となったほか、シティグループ(-1.22%)、JPモルガン・チェース(-0.96%)、ゴールドマン・サックス(-0.78%)などが利益確定売りに押された。このほか、アナリストが投資判断を引き下げたウォルト・ディズニーが1.75%安となった。一方、ティファニーが3.61%高とS&P500の上昇率トップ。同業のスイス・リシュモントが好決算を受けて大幅高となったことが好感された。
セクター別騰落率の上位3セクターは通信(+0.63%)、不動産(+0.40%)、公益(+0.13%)となった。一方、下位3セクターは金融(-0.74%)、エネルギー(-0.48%)、資本財(-0.36%)となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 19926.21 19929.29 19770.47 19891.00 -63.28 -0.32
S&P500 2271.14 2271.78 2254.25 2270.44 -4.88 -0.21
NASDAQ 5542.56 5550.67 5496.82 5547.49 -16.16 -0.29
CME225先物 19335.00 19335.00 18945.00 19170.00 60.00 0.31
FT100 7290.49 7302.34 7263.42 7292.37 1.88 0.03
DAX 11599.24 11606.43 11491.87 11521.04 -125.13 -1.07
為替(ドル/円) 115.41 115.51 113.76 114.72 -0.69 -0.60
WTI先物 52.37 53.50 52.12 53.01 0.76 1.46
金(Gold)先物 1191.10 1207.20 1190.70 1199.80 3.20 0.27
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。