2017-01-12 |
香港/マーケット/証券 |
|
【相場見通し】買い先行も上値重い展開か、23000ポイント超水準では高値警戒
12日の香港市場は買いが先行も上値の重い展開か。前日の欧米株高と原油先物相場の反発が好感される半面、ハンセン指数は5営業日続伸して100日移動平均(大引け時点で22909.27ポイント)を上抜け、2016年11月1日以来2カ月半ぶりの高値で引けただけに利益確定売りが出やすい。心理的節目の23000ポイントを上回る水準では高値警戒感が強まりそうだ。11日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融株のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、石油株のCNOOC(
00883)、中国本土系銀行の中国銀行(
03988)が香港終値を上回った一方、香港系不動産大手の新世界発展(
00017)や香港地場銀行大手の東亜銀行(
00023)などが下回って引けた。
もっとも、下値を売り込む動きは限定的となろう。足元で主要通貨に対する米ドル相場と米長期金利は落ち着いており、米ドル高を背景とする新興国からの資金流出に対する警戒感は後退している。中国景気の回復を見込む買いも相場を下支えするだろう。12月の中国生産者物価指数(PPI)が前年同月比5.5%上昇となり、市場予想の4.6%を上回った。