11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.79%安の3136.75ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4045億6200万元。
上海総合指数は安寄りで始まると序盤にプラス圏に切り返す場面が見られたものの、勢いは弱く、ほどなくマイナスに沈み段階的に下げ幅を広げた。後場に一段安となり、結局、ほぼ1週間ぶり安値で終えた。世界銀行が前日、中国の2017年の経済成長率が6.5%に鈍化する見通しを示したことやきょうの人民元売買の基準となる中間レートが元安/ドル高水準に設定されたことなどが市場心理を冷やした。金融当局が公開市場操作(オペ)を通じて3日連続で市場に資金供給を行ったが相場への影響は限られた。
A株市場では、足元の原油相場の大幅下落を背景に、ペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がそろって売られ下げを主導。前日に親会社の混合所有制改革絡みで上昇した中国南方航空(
600029)が急反落した。きょう、同社は混合所有制改革にかかわっていないと表明したことが嫌気された。中国国際航空(
601111)など関連銘柄がつれ安した。一方、中国人寿保険(
601628)など保険株の一角や非鉄金属株が買われ、相場を下支えした。
上海B株指数は0.54%安の342.43ポイントと続落、深センB株指数は0.70%安の1125.73ポイントと3日ぶりに反落した。