10日のNY株式相場は高安まちまち。翌日のトランプ次期米大統領の記者会見や決算発表シーズン入りを控え様子見が続いた。原油安を受けてエネルギー株が下落したほか、不動産や生活必需品などの高配当利回り株が下落した。一方、一般消費財のゼネラル・モーターズやホーム・デポ、金融のバンク・オブ・アメリカなどが上昇した。ダウ平均は前日比約70米ドル高の19957米ドルまで上値を伸ばしたがこの日も20000米ドルの大台乗せに失敗。0.16%安と小幅に続落して終了。ナスダック総合は6日続伸し取引時間中と終値での史上最高値を更新した。
次期大統領の会見を前に積極的な取引は控えられたものの、センチメントは悪化せず。投資の不安心理を表すVIX指数は前日比0.08ポイント安の11.48ポイントと昨年来の低水準。次期政権が実務家が多い人事となったことで会見への警戒感が強くないとの声も聞かれた。20000米ドルを前に足踏みが続くダウ平均は採用銘柄のうち8銘柄が上昇、1銘柄が変わらず、21銘柄が下落した。キャタピラー(+1.58%)、ホーム・デポ(+1.33%)、アメリカン・エキスプレス(+1.04%)の3銘柄でダウ平均を約28米ドル押し上げた。一方、メルク(-1.93%)、IBM(-1.26%)、エクソン・モービル(-1.25%)、プロクター・アンド・ギャンブル(-1.08%)の4銘柄でダウ平均を約37ドル押し下げた。
セクター別騰落率の上位3セクターは一般消費財(+0.40%)、金融(+0.39%)、ヘルスケア(+0.33%)となった。一方、下位3セクターは不動産(-1.29%)、エネルギー(-0.95%)、生活必需品(-0.60%)となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 19876.35 19957.12 19836.03 19855.53 -31.85 -0.16
S&P500 2269.72 2279.27 2265.27 2268.90 0.00 0.00
NASDAQ 5536.54 5564.25 5528.11 5551.82 20.00 0.36
CME225先物 19420.00 19470.00 19230.00 19325.00 15.00 0.08
FT100 7237.77 7284.81 7237.29 7275.47 37.70 0.52
DAX 11583.24 11606.95 11544.99 11583.30 19.31 0.17
為替(ドル/円) 116.03 116.34 115.20 115.74 -0.29 -0.25
WTI先物 51.83 52.37 50.71 50.82 -1.14 -2.19
金(Gold)先物 1181.30 1190.60 1180.20 1185.50 0.60 0.05
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。