10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.30%安の3161.67ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4174億3600万元。
上海総合指数は安く寄り付いた後、ほぼ終日マイナス圏でもみ合う展開。石油株主導で、後場に一時、プラス圏に切り返す場面が見らたが、勢いは弱く再びマイナス圏に沈むと大引けにかけて下げ幅を広げた。朝方発表された2016年12月の中国の生産者物価指数(PPI)が5年ぶりの高い水準になったほか、国家発展改革委員会トップが中国の2016年経済成長率は6.7%に達するとの見通しを示したが、相場への影響は限られた。
A株市場では、中国交通建設(
601800)、中国中鉄(
601390)などインフラ建設株が売られ相場の下げを主導。中国人寿保険(
601628)、中国太平洋保険(
601601)など保険株が軒並み安となり指数を押し下げた。大手造船会社、中国船舶重工(
601989)も2%超下げた。同社は2016年12月本決算が黒字転換する見通しを発表したが、材料視されなかった。一方、原油相場の大幅下落を背景に中国国際航空(
601111)など航空株が買われ逆行高を演じた。宝山鋼鉄(
600019)、安徽コンチセメント(
600585)など素材関連、海通証券(
600837)など証券株の一角もしっかり。
上海B株指数は0.10%安の344.30ポイントと反落、深センB株指数は0.02%高の1133.71ポイントと小幅に続伸した。