6日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反落。終値は前日比0.35%安の3154.32ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4547億400万元。
上海総合指数は序盤に高く推移する場面があったものの、中盤以降はおおむねマイナス圏で推移。結局この日の安値圏で引けた。前日までの4営業日続伸で50日移動平均(大引け時点で3170.98ポイント)に迫る水準にあっただけに、最近上昇していたセクターで利益確定売りが出て、相場の重荷となった。春節休暇(1月27日−2月2日)を前に資金需給が引き締まっていることもあって、投資家が積極的な買いを見送ったもよう。もっとも、下値を売り込む動きも限定的だった。人民元の対米ドル相場が反発したことで資金流出懸念が後退した上、国有企業の混合所有制改革で恩恵を受ける銘柄に買いが入った。セクター別では、通信やソフトウエア、金属製品が売られた半面、石油や環境保護関連、輸送機器が買われた。
A株市場では、保険株と証券株の下落が目立った。海通証券(
600837)や光大証券(
601788)、新華人寿保険(
601336)、太平洋保険(
601601)が安い。前日高かった中国聯合網絡通信(
600050)は2%超反落。興業銀行(
601166)や招商銀行(
600036)など中堅銀行も売られた。一方、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)とシノペック(
600028)が上昇して一定の下支えとなった。鉄道車両部品メーカーの晋西車軸(
600495)が制限値幅の上限(ストップ高)まで買い進まれたほか、インフラ建設の中国交通建設(
601800)が堅調。酒造大手の貴州茅台酒(
600519)は反発した。
上海B株指数は0.48%安の343.64ポイントと4日ぶりに反落。深センB株指数は0.45%安の1131.90ポイントと続落した。上海陸家嘴金融貿易区(
900932)や無錫リトルスワン(
200418)、中国南玻集団(
200012)が売られた。