6日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.40%高の22546.76ポイントだった。H株指数は0.19%高の9616.88ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で336億3600万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、プラス圏で推移した。人民元の対米ドル相場の急上昇で投資家心理が改善し、買いを誘った。寄り付き前に発表された人民元相場の中間レートが0.931%の元高/ドル安水準に設定され、2005年7月の切り上げ以来、11年ぶりの上昇幅となった。米国への資金還流に対する懸念が一層和らぎ、米ドルの弱含みで資金が再び新興国市場に流入するとの見方も浮上。ただ、指数が3週間ぶりの高値圏にあるだけに上値追いの動きも限られ、中盤以降は22560ポイント付近の狭いレンジでもみ合った。
個別では、時価総額の大きいAIAグループ(
01299)やテンセント(
00700)が買われ、指数を押し上げた。主要産油国の減産による需給改善への期待から石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)がそろって上昇。政府系シンクタンクの中国社会科学院が2017年の分譲物件価格が上昇基調を維持するとの見通しを示したことを好感し、中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)など本土系不動産も総じて堅調。半面、前日高かった石炭の中国神華能源(
01088)やマカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)が反落。HSBC(
00005)、中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)など金融株の一角が軟調だった。