5日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前日比1.46%高の22456.69ポイントだった。H株指数は1.67%高の9598.68ポイント。メインボードの売買代金は概算で646億3900万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付き、次第に上げ幅を拡大。終値は昨年12月9日以来ほぼ1カ月ぶりの高値圏だった。4日発表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、米ドル高が財政出動による景気刺激を相殺するリスクが言及されたことから、米ドルの買い持ち解消が進むとの見方が浮上。オフショア人民元(CNH)の対米ドル相場が連日で急上昇したことで、新興国から米国への資金還流に対する警戒感が和らいだ。前日の欧米株高やきょうの上海市場の4日続伸も好感され、幅広いセクターで買いが優勢だった。ただ、ハンセン指数は50日移動平均(大引け時点で22497.24ポイント)に迫る水準では伸び悩んだ。
個別では、テンセント(
00700)やAIAグループ(
01299)、チャイナ・モバイル(
00941)など時価総額が大きい銘柄が総じて上昇。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)とシノペック(
00386)、CNOOC(
00883)がそろって上げ、石炭大手の中国神華能源(
01088)は大幅に続伸した。米時間5日にラスベガスで開幕する家電見本市「CES」を前に、IT関連の瑞声科技(
02018)やレノボグループ(
00992)も買われた。一方、前日高かった中国旺旺(
00151)と恒安国際集団(
01044)が反落した。中国現代牧業(
01117)に対するTOB(株式公開買い付け)を朝方発表した中国蒙牛乳業(
02319)も下落。中国現代牧業は5.52%高で終えた。
H株では、航空株の中国東方航空(
00670)と中国南方航空(
01055)、石炭株のエン州煤業(
01171)と中国中煤能源(
01898)の上昇が目立った。新華人寿保険(
01336)は大幅に反発した。半面、通信機器メーカーの中興通訊(
00763)、風力発電機器メーカーの新疆金風科技(
02208)、発電大手の華電国際電力(
01071)などが軟調だった。