5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。終値は前日比0.21%高の3165.41ポイントだった。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で4500億800万元。
上海総合指数は小反落でスタート。ほどなくして切り返すと、その後はおおむねプラス圏でもみ合った。人民元の対米ドル相場の急反発で本土からの資金流出懸念が一服したほか、寄り付き後に発表された12月の財新中国サービス業PMIがここ17カ月で最も高い水準となったことが買い安心感につながった。ただ、指数が約3週間ぶりの高値水準にあるだけに投資家の警戒感が強く、上値は限られた。
A株では、中国当局がMVNO(仮想移動体通信事業者)への料金監督・管理を強化するとの報道を手掛かりに、通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)が5%超の上昇。原油価格の先高感を背景にペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)など石油株が買われ、相場を支えた。電力の浙江浙能電力(
600023)、石炭輸送の大秦鉄路(
601006)、造船の中国船舶重工(
601989)なども上昇が目立った。半面、前日に高かった貴州茅台酒(
600519)など酒造銘柄が反落した。上海汽車集団(
600104)、長城汽車(
601633)などの自動車株や、東方証券(
600958)など証券株も総じて軟調だった。
上海B株指数は0.13%高の345.30ポイントと3日続伸、深センB株指数は0.02%安の1137.04ポイントと8営業日ぶりに反落した。