2017-01-05 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】買い先行か、人民元相場の反発と上海株高を好感
5日の香港市場は買いが先行か。人民元の対米ドル相場の上昇を受け、新興国からの資金流出に対する警戒感が和らぐと予想する。オフショア人民元(CNH)は2日に1米ドル=7元に迫る過去最安値を付けたが、その後は反発して4日にはほぼ1カ月ぶり高値圏に達した。中国本土市場で今年のA株相場の先行きに楽観的な見方が広がったこともあり、4日の上海総合指数は3日続伸して3週ぶり高値で引けた。同日の欧米株高も投資家心理の改善につながるだろう。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)やAIAグループ(
01299)、チャイナ・モバイル(
00941)、テンセント(
00700)など時価総額の大きい銘柄が総じて香港終値を上回って引けた。
もっとも、主要通貨に対する米ドル相場の下げは限定的で、米ドルの先高観は根強い。中期的な香港株式相場の下落リスク懸念はくすぶっており、ハンセン指数が20日移動平均(4日大引け時点で22171.73ポイント)を超える水準では利益確定売りが出て上値が伸び悩む展開がありそうだ。