4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前日比0.73%高の3158.79ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4507億5200万元と、前日から900億元超増え、商いは膨らんだ。
上海総合指数は序盤に前日終値を挟んでもみ合い。中盤に次第に上げ幅を広げた。3日までに2016年通期業績予想を発表したA株上場企業1242社のうち約7割が増益見通しとなったことを受け、買い安心感が広がった。金融当局が公開市場操作(オペ)で市場から1400億元の資金吸収を行ったが影響は限られた。終盤には高値警戒感から上値の重さが意識され伸び悩んだものの、結局、終値ベースでほぼ3週間ぶり高値水準を回復した。
A株市場では、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がそろって買われ、相場の上げを主導。中国鉄建(
601186)、中国中鉄(
601390)、中国中車(
601766)などインフラ建設株や、年間新車販売台数の2桁成長を確保した上海汽車集団(
600104)など自動車株も高い。このほか、貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)など酒造株が買いを集めた。一方、保険大手の中国平安保険(
601318)、セメント大手の安徽コンチセメント(
600585)が売られ、逆行安を演じた。
上海B株指数は0.31%高の344.84ポイントと続伸、深センB株指数は0.32%高の1137.31ポイントと7営業日続伸した。