4日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ買い先行で始まるか。年明け3日の米株式市場はダウ平均が4営業日ぶりに反発。トランプ次期米大統領による新政権誕生を20日に控え、米景気回復への期待があらためて高まり、相場の先高観が強まった。3日の本土市場が経済指標の改善を好感して1%超上昇したこともプラス材料となろう。
ただ、買い上がる動きは限られそうだ。ハンセン指数が前日までの4連騰で心理的節目の22000ポイントを回復した後の高値警戒感に加え、米公開市場委員会(FOMC)議事要旨や米雇用統計の発表を控えた様子見ムードが強まり、上値を抑える要因になる可能性がある。
なお、3日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。時価総額の大きいHSBC(
00005)、テンセント(
00700)、AIAグループ(
01299)、シノペック(
00386)が香港終値を上回って引けた半面、本土系金融銘柄の中国工商銀行(
01398)、中国銀行(
03988)、中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)がそろって下回った。