モルガン・スタンレーは最新リポートで、2017年のマカオのカジノ収入の予想伸び率を従来の前年比2%増から同10%増に上方修正した。ウィン・マカオ(
01128)の新カジノリゾート「ウィン・パレス」やサンズ・チャイナ(
01928)の「パリジャン・マカオ」の開業で2017年上期はカジノ収入全体の底上げが期待できるとみている。『サウスチャイナ・モーニングポスト』が28日伝えた。
モルスタのアナリストたちは、中国の不動産市況や流動性の問題でVIP事業は変動する可能性があるものの、一般向けカジノ事業は交通インフラの改善や一人当たりの消費額の増加などで中期的には1ケタ台後半の伸びを維持するとみている。インフラの改善では、2017年上期に新規フェリー乗り場の完成が、2018年には香港のランタオ島と広東省珠海市およびマカオを結ぶ港珠澳大橋が、2019年にはマカオの新交通システム、澳門軽軌鉄路(Macau Light Rail Transit)などの完成が見込まれている。
日本時間午後0時2分現在、関連銘柄の値動きは以下の通り。
■ウィン・マカオ(
01128):12.08HKドル(前日比変わらず)
■サンズ・チャイナ(
01928):32.65HKドル(同1.36%安)