21日のNY株式相場は3日ぶりに小幅反落。20000米ドルの大台乗せが注目されるダウ平均は足踏みが続いた。クリスマス休暇を控え商いが減少するなか、メルク、ファイザーが1%以上下落したほか、金融も小甘く推移したことがダウ平均の重しとなった。決算を好感し前日引け後に5%以上上昇したナイキは約1%高にとどまった。ダウ平均は寄り付き直後に12米ドル高の19986.56米ドルと20000米ドルに迫ったが、その後は前日比マイナス圏での推移が続き32.66米ドル安(-0.16%)の19941.96米ドルで終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.25%安、0.23%安となり主要3指数ともに3日ぶりの小幅反落となった。
米大統領選でトランプ氏が勝利してから3兆米ドルが債券市場から株式市場に流れたとのドイツ銀行の分析が話題になった。グレート・ローテーションが着実に進んでいるもようだが、短期資金の動きはクリスマス休暇を前に低調だった。センチメントは引き続き良好。投資家の不安心理を表すVIXは前日の11.45から11.25へ低下。年間の最安値水準での推移が続いた。トランプ次期大統領との会談が話題になったボーイングが0.70%高となったが、ロッキード・マーチンは0.48%安となった。
セクター別騰落率の上位3セクターはエネルギー(+0.16%)、素材(+0.09%)、生活必需品(+0.00%)となった。一方、下位3セクターは不動産(-1.32%)、ヘルスケア(-0.60%)、資本財(-0.40%)となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 19968.97 19986.56 19941.96 19941.96 -32.66 -0.16
S&P500 2270.54 2271.23 2265.15 2265.18 -5.58 -0.25
NASDAQ 5482.63 5486.26 5465.31 5471.43 -12.51 -0.23
CME225先物 19555.00 19555.00 19335.00 19410.00 -20.00 -0.10
FT100 7043.96 7056.98 7025.68 7041.42 -2.54 -0.04
DAX 11445.23 11479.88 11440.29 11468.64 3.90 0.03
為替(ドル/円) 117.86 118.07 117.11 117.55 -0.31 -0.26
WTI先物 53.56 53.79 52.32 52.49 -0.81 -1.52
金(Gold)先物 1134.00 1138.80 1131.00 1133.20 -0.40 -0.04
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。