21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比1.11%高の3137.43ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4295億9800万元。
上海総合指数は反発して寄り付いた後、序盤から中盤にかけて上値を切り上げる展開となった。政府が年内にも石油・ガス産業改革案を発表との観測が浮上する中、混合所有制改革があらためて意識され、試行対象である石油・ガス、鉄道、船舶、航空などのセクターを中心に買いが広がった。金融当局が公開市場操作で6日続けて市場に資金供給を行ったことも市場心理の改善につながった。高値警戒感から終盤にやや伸び悩んだが、結局、1週間ぶり高値で終えた。
A株市場では、東方航空(
600115)が値幅制限の上限まで買われるなど航空関連株が軒並み高。このほか、中国船舶重工(
601989)、ペトロチャイナ(
601857)、中国中鉄(
601390)など混合所有制改革関連セクターの銘柄が買いを集め相場を押し上げた。金融当局による資金供給が好感され、中国工商銀行(
601398)、新華人寿保険(
601336)、招商証券(
600999)など金融株も総じて高い。一方、宝飾株の一角が売られた。
上海B株指数は0.50%高の343.73ポイント、深センB株指数は0.31%高の1128.64ポイントとともに3日ぶりに反発した。