2016-12-20 |
香港/マーケット/証券 |
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★香港前引け:4日続落、露駐トルコ大使射殺で地政学リスク高まる
20日前場の香港株式市場でハンセン指数は4営業日続落。前場終値は前営業日比0.29%安の21769.16ポイントだった。H株指数は0.67%安の9314.49ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で274億900万HKドル。
ハンセン指数は下げて寄り付いた後、前場半ばまでは方向感に乏しい展開となったが、その後下落に転じた。前日まで3営業日続落だったことから、安値を狙った物色買いも広がったが、米利上げペースの加速見通しを背景とした米ドル高で新興国から資金流出することへの警戒感は根強く、人民元売買の基準となる中間レートが元安・米ドル高に設定されたことも、市場心理を冷やした。また、シリア問題でロシアの駐トルコ大使がアンカラで射殺されたことで地政学的リスクへの懸念が強まった。
個別では、金融株のHSBC(
00005)や中国平安保険(
02318)、中国銀行(
03988)、不動産の長江実業地産(
01113)が軟調。カジノ銘柄の銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)も下落した。半面、リー&フン(
00494)が続伸。前日に下げたチャイナ・モバイル(
00941)が反発したほか、原油先物相場の上昇を手掛かりに中国石油メジャーのシノペック(
00386)とCNOOC(
00883)も続伸となった。