2016-12-20 |
中国/政策/その他 |
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中国国務院、戦略的新興産業5カ年計画を公表
中国国務院(内閣に相当)は19日、戦略的新興産業の第13次5カ年計画(2016−20年)を公表した。新世代情報技術(IT)や先端レベルの設備、新素材、バイオ、新エネルギー自動車、新エネルギー、省エネルギー・環境保護、デジタル・クリエイティビティーなどの新興産業を発展させ、新たな技術と製品、業態を幅広く行き渡らせることで製造強国の建設と現代サービス業の拡大を実現する。
計画は、2020年までに戦略的新興産業の付加価値が国内総生産(GDP)の15%を占め、新世代ITと先端レベルの設備製造、バイオ、グリーン低炭素排出、デジタル・クリエイティビティーの5業種の生産規模が10兆元規模に達する目標を設定。幅広い分野にまたがる新たな成長点を形成して毎年100万人以上の雇用を創出するとした。産業構造の最適化を進め、産業イノベーション能力と競争力を大きく引き上げることで、グローバルな産業発展の新たな高みを目指す。
計画に盛り込まれた主要政策は次の通り。◇各分野にまたがるIT産業の振興により、インターネット経済新空間を開拓、◇先端設備・新素材産業の急成長を促し、中国製造業の長足の進歩へつなげる、◇バイオ産業イノベーションのペースを加速させ、バイオ経済を新たな成長の原動力とする、◇新エネ自動車と新エネ・省エネ・環境保護産業の規模を急拡大させ、持続可能な発展の新モデルを構築する、◇デジタル・クリエイティビティー産業の活力ある発展を促し、イノベーションが後押しする新たな消費につなげる――。
また、産業イノベーションの新体系の構築や、知的財産権保護の強化、軍民融合の深化、金融・財政支援、人材育成とインセンティブの6方面での支援措置を打ち出した。集積回路(IC)や人工知能(AI)、バイオ技術、新エネルギー利用、デジタル文化クリエイティブ技術による装置イノベーション推進など21の重要事業の実施を予定している。