19日のNY株式相場は小幅反発。通信、不動産、テクノロジーなどトランプ・ラリーでの出遅れグループが堅調だった一方、ヘルスケアが下落。原油価格は続伸したがエネルギー株も軟調となったほか、先行した金融も伸び悩んだ。ダウ平均は74米ドル高の19917.78米ドルまで上昇したが、上値を伸ばせず。トルコでロシア大使が殺害されたほか、ドイツでの死亡事故のニュースが伝わり地政学的リスクが意識されたことも重しとなった。ダウ平均は39.65米ドル高(+0.20%)の19883.06米ドルと小幅に反発して終了した。
クリスマス休暇を控えた週明けの米国株は狭いレンジでの取引となった。特段の材料がないなかマイクロソフト(+2.12%)、インテル(+1.60%)などの大型テクノロジー株が上昇し、トランプ・ラリーの負け組の不動産などの高配当利回り銘柄が上昇するなど、底流にある債券から株式への資金シフトの動きを感じさせた。イエレンFRB議長が講演で労働市場の堅調さに触れたが先行した金融株の上値は重かった。トルコでのロシア大使射殺事件など不穏な動きが相次いだが、センチメントは悪化せず。投資家の不安心理を表すVIX指数は0.48ポイント低下し11.72ポイントと低水準を維持した。
セクター別騰落率の上位3セクターは通信(+1.07%)、不動産(+0.97%)、テクノロジー(+0.61%)となった。一方、下位3セクターはヘルスケア(-0.51%)、エネルギー(-0.4%)、素材(-0.13%)となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 19836.66 19917.78 19832.95 19883.06 39.65 0.20
S&P500 2259.24 2267.47 2258.21 2262.53 4.46 0.20
NASDAQ 5441.20 5483.42 5436.54 5457.44 20.28 0.37
CME225先物 19275.00 19420.00 19245.00 19375.00 5.00 0.03
FT100 7011.64 7025.74 6986.44 7017.16 5.52 0.08
DAX 11384.03 11426.70 11380.12 11426.70 22.69 0.20
為替(ドル/円) 117.90 118.03 116.55 117.16 -0.77 -0.66
WTI先物 52.15 52.52 51.51 52.12 0.22 0.42
金(Gold)先物 1136.10 1144.40 1135.50 1142.70 5.30 0.47
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。