週明け19日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日続落。前場終値は前営業日比0.77%安の21851.88ポイントだった。H株指数は1.02%安の9374.09ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で303億3800万HKドル。
ハンセン指数は寄り付きから心理的節目の22000ポイントを割り込んで推移し、前場の取引を終えた。米利上げペースの加速見通しを背景に、米ドル高に伴う新興国から米国への資金還流を警戒する売りが優勢。下落率は一時1%を超えた。中国の資金需給ひっ迫も引き続き嫌気された。短期金利の指標となる上海銀行間取引金利(SHIBOR)の翌日物は前営業日比0.0050ポイント上昇して2.335%と、昨年4月14日以来ほぼ1年8カ月ぶりの高水準となった。
個別では、アジア基盤の保険会社AIAグループ(
01299)の下落が重荷。中国本土の住民が香港でクレジットカードの「ビザ」や「マスター」で保険商品を購入する場合、17日から5000米ドルの利用上限が設定されると伝わった。大型金融株の中国銀行(
03988)、中国平安保険(
02318)、HSBC(
00005)も売られた。石炭大手の中国神華能源(
01088)、中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)は反落した。半面、原油先物相場の上昇を手掛かりに中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)とCNOOC(
00883)が堅調。前週末に安かった百麗国際(
01880)に買い戻しが入った。