中国の産業ガス大手、盈徳気体(
02168)は18日、北京碧水源科技(300070)を割当先とする第三者割当増資の規模縮小を発表した。新株1億8900万株(増資後発行済み株式の9.09%)を割り当て、正味で5億9800万HKドルを調達する。11月に発表した計画では、3億7800万株を割り当てて12億950万HKドルを調達する予定だった。1株当たり割当価格は3.20HKドルに維持する(16日終値の3.05HKドルに対し4.9%のプレミアム付き水準)。
調達資金は、まもなく償還期限を迎える銀行融資の返済に充てる。計画実施には政府当局や株主、第三者などの承認が必要となる。
盈徳気体は、非執行取締役のZhongguo Sun 氏とTrevor Raymond Strutt氏が修正した第三者割当増資計画に反対を表明したと明らかにした。両氏はそれぞれ同社会長兼最高経営責任者(CEO)、最高財務責任者(CFO)を務めていたが、元の計画が発表される前日の先月5日に解任され、執行取締役から降格されている。
盈徳気体の株価は日本時間午前11時44分現在、前営業日比変わらずの3.05HKドルで推移している。