16日のNY株式相場は小幅に反落。6週目に入ったトランプ・ラリーが一服した。これまで相場上昇をリードした金融株に利益確定売りが強まった一方、公益や不動産などが買い戻された。中国が米国の無人潜水艦を接収したとの報道も嫌気された。ダウ平均は朝方に71米ドル高の19923.17米ドルまで上昇したが、8.83米ドル安(-0.04%)とほぼ変わらずで終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.18%安、0.36%安と小幅に下落。3指数そろっての反落となった。
週間ではダウ平均が0.44%高と6週続伸となった一方、S&P500が0.06%安、ナスダック総合が0.13%安とわずかに反落した。
米主要指数はそろって上昇してスタートしたが、中国の米無人潜水艦接収の報道を受けて米中関係の悪化が懸念され、為替市場ではリスク回避の円買いが強まった。ドル円は一時117円台半ばまで1円近く急落。株式市場では金融株などが利益確定売りに押され、バンク・オブ・アメリカが2.16%安、ゴールドマン・サックスが1.69%安、JPモルガン・チェースが1.23%安と下落。S&P500の金融株指数は0.88%安と11業種中下落率トップとなった。一方、金利先高観を背景に足もとで下落していたセクターが買い戻され、公益株が1.24%高、不動産株が1.21%高となった。原油高を好感しエネルギー株も0.56%高と上昇した。
セクター別騰落率の上位3セクターは公益(+1.24%)、不動産(+1.21%)、通信(+0.64%)となった。一方、下位3セクターは金融(-0.88%)、テクノロジー(-0.75%)、一般消費財(-0.45%)となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 19909.01 19923.17 19821.00 19843.41 -8.83 -0.04
S&P500 2266.81 2268.05 2254.24 2258.07 -3.96 -0.18
NASDAQ 5467.82 5474.58 5426.01 5437.16 -19.69 -0.36
CME225先物 19435.00 19465.00 19230.00 19305.00 -75.00 -0.39
FT100 6999.01 7038.43 6990.35 7011.64 12.63 0.18
DAX 11368.64 11451.57 11357.15 11404.01 37.61 0.33
為替(ドル/円) 118.18 118.43 117.47 117.98 -0.20 -0.17
WTI先物 51.10 52.08 50.50 51.90 1.00 1.97
金(Gold)先物 1130.50 1143.20 1128.50 1137.40 7.60 0.67
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。