モルガン・スタンレーは最新リポートで、中国のスマートフォン受託生産大手4社について、業績の下押しリスクが高まる可能性を指摘した。2017年に業界の需要の伸びが減速するとの見通しや、OLED(有機発光ダイオード)パネルの供給不足などを理由に挙げた。『AAストックス』が25日伝えた。
個別銘柄について、モルガン・スタンレーは瑞声科技(
02018)の投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウエート」に、目標株価を95HKドルから2017年予想PER14.9倍相当の78HKドルにそれぞれ引き下げた。今年に入ったからの株価上昇ですべての好材料が織り込まれている一方、顧客需要は弱含んでおり、音響部品以外の受注が不安定で、平均販売価格も下落する可能性があることを理由に挙げた。
また、モルガン・スタンレーは舜宇光学科技(
02382)の投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエート」に引き下げた。2017年に粗利益率の上昇ペースが鈍化すると予想。ただ、目標株価は22HKドルから2017年予想PER20倍相当の32HKドルへ大幅に上方修正した。
日本時間午後4時49分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。
■瑞声科技(
02018):74.30HKドル(前日比4.07%安)
■舜宇光学科技(
02382):40.40HKドル(同0.74%安)