クレディ・スイスは最新リポートで、統計的にみて人民元安が本土系銀行に及ぼす影響は限定的との見方を示した。招商銀行(
03968)を除き、2016年の予想EPSへの影響は0.8%減−0.6%増にとどまる見通し。招商銀行への影響は13.4%減に上るものの、経営陣の見込みではこれよりもっと影響が小さく済むという。これらを踏まえ、銀行の予想利益には変更を加えず、人民元安を考慮しH株銀行銘柄の目標株価を平均で18%引き下げた。なお、投資判断はいずれも現状維持とした。各銘柄の最新レーティングは以下の通り。『経済通』が19日伝えた。
※銘柄名、投資判断、目標株価
■中国工商銀行(
01398):「中立」、5.60HKドル→4.60HKドル
■中国建設銀行(
00939):「アウトパフォーム」、7.10HKドル→5.90HKドル
■中国農業銀行(
01288):「アウトパフォーム」、4.10HKドル→3.60HKドル
■中国銀行(
03988):「アウトパフォーム」、4.50HKドル→3.80HKドル
■交通銀行(
03328):「アウトパフォーム」、7.00HKドル→6.00HKドル
■招商銀行(
03968):「アンダーパフォーム」、18.90HKドル→14.50HKドル
■中信銀行(
00998):「アウトパフォーム」、5.90HKドル→5.20HKドル
■中国民生銀行(
01988):「アウトパフォーム」、9.50HKドル→7.90HKドル
■中国光大銀行(
06818):「アウトパフォーム」、5.80HKドル→4.90HKドル